Magic hour
異常としか思えない寒気の中、鼻水を垂らしながら
キセルの新作アルバムを買ってきた。
部屋の照明の豆球だけを付ける、キセルベストヒアリング環境を
整えて、垂れた鼻水をティッシュで拭ってついでに飛び出てた鼻毛を
2,3本引き抜いてから、いざヘッドホンを装着した。
全体の感想としては、前作と比べてあたたかさが増して、
モラトリアム的な浮遊感が少し影を潜めた感じ。
内在的な孤独の匂いが薄れていたのは、屈折した嗜好を
持つ僕としては、少し心寂しかった。
と、偉そうに御託を並べてみたが、
気持ちのいいアルバムであることに変わりはない。
素晴らしい。キセルは素晴らしい。
僕はミーハーだからインストアイベントの参加券を
ちゃっかりもらってしまった。
サインしてもらおう。
うふふ。
年中暇している割に、今週末の万城目学のサイン会に
いけない悔しさをキセルに癒してもらおう。
二酸化炭素の量は増えたけど、まだまだこの世界も捨てたもんじゃない。