プロレススーパースター列伝を目指せ

僕は、三度の飯より本が好きだ。
といっても、エッチな本ですけどね。
といった上司のご機嫌を伺うようなクソジョークを挟みつつ。
今日は、タカツの選ぶ人生を変える一冊を紹介します。
もう、この本を読めばスネ毛の質まで変わってしまう。
あなたの人生観が、根本から変わっちゃいますよ。
じゃあ、やめとこう。
そんな大それたことしちゃいかん。
じゃあ、代わりにこのジャンルは、この小説を読めを紹介しよう。

今回のジャンルは、プロレス。
プロレスの小説なんてそんなにないんだけどね。

まあ、プロレス本っていえば、ミスター高橋になるでしょ。
まあ、プロレスファンの間では、そうなってるんですよ。

ミスター高橋著『セメントマッチ
プロレスの裏暴露本で大儲けしたミスター高橋の初小説。
基本的には、暴露本にうっすら肉をつけただけの内容。
正直、暴露の部分も、プロレスファンなら想像できる範疇を超えないんだよ。

そうなると、ミスター高橋直系の不知火京介著『マッチメイク』も物足りないんだ。
ミスター高橋が暴露した、プロレスエンターテイメント路線直系の内容なんだけど、
最後犯人が逃走を図って狂気に走るところなんかは、プロレスラー=怪奇という昭和のイメージだったりする。
あー、この人はプロレス愛が足りないなって感じを受ける。

プロレス愛って話になると、堂場瞬一著『マスク』は、一転プロレス=スポーツという立場を取っている。
スポーツを通して人生を魅せるのがプロレスだ。
というニュアンスは含んでるんだけど、スポーツライクな部分の方が強く出ていて
プロレス臭があまりしない。
この小説書くためにプロレスについて調べたっていう雰囲気を感じる。

じゃあ、プロレス愛に溢れる村松友視流れの高見拳次郎著『プロレス界』は、
なんとも昭和プロレスロマンの匂いがしていて、読んでいて心地いい。
でも小説としてみたら、すごくつまんないんだよね。
「僕、プロレスってこういうものだと考えてるんです。」
それだけなんだよ。
中身がない。

結局、プロレスの小説ってどれも帯に短し襷に長し的なところなんだよね。
まあ、漫画まで入れたら『プロレススーパースター列伝』という金字塔があるんだけど。
プロレスの持つ、胡散臭さとロマンのにおいがする最高の漫画だよ。
小説の世界では、まだそこまでのレベルに達する作品は見かけられない。
さあ、誰か早くおもしろいプロレス小説を書いてくれ。
じゃないと、僕はまだまだ時間を無駄にする事になるよ。

今日書いた本を全部読んでるってだけで、一般人からみたらかなりの時間の浪費だもの。