ロッテ日本一

ロッテ日本一やったぞ。
しかしなんだねえ。
昨日の今日で本当に日本一になっちゃったよ。
昨日の試合、うるぐすよろしくの江川な人ならぬタカツな人ポイントは、9回裏ピッチャー小林が片岡に四球を出した瞬間だった。
僕はこの瞬間思ったね。

あぁ、今日、ロッテ負けちゃうな。

ここ二年ほどの小林は、以前のような無敵感がないでしょ。
プレーオフでも打ち込まれたしさ。
それが、いきなり片岡相手にストライクなしの四球だ。
一点差、甲子園、九回裏。
どう考えてもこの瞬間、勢いは阪神に傾いたでしょ。
互いに必勝リレーで挑んだ試合での、劇的な逆転。
こりゃこの試合どころか、残り全部持ってかれるかも知れないぞ。
それくらい決定的な四球だったでしょ。

それが、ものの五分後にはバレンタイン胴上げだもん。

いやー、勘違いだった。
というか、阪神を過剰評価してた。
少なくとも、日本シリーズ阪神はそこまでまともなチームじゃなかった。

いきなりの四球で苦しむ小林に対して、次のバッターは簡単にバントの構えだ。
しかも、それが堅実なバントじゃなくて焦ってるバントだもん。
一球目ファールして、さらに焦ってバントしにいった二球目を打ち上げる。
しかも、足の速さより走塁のうまさを買われた代走が飛び出してゲッツー。
もう、絵に描いたようなダメスパイラル状態。

こういう試合を観ると、野球ってやっぱりおもしろいって気分になる。
スピード感はないけど、静かな展開の中に見え隠れする一寸先の闇は野球が一番だ。

来年も野球を観よう。