ドキュメント5.30

神様ごめんなさい。
昨日掲示板で豪語した予想をあっけなく覆しちゃいました。
だって、どうみてもキングカメハメハが良く見えるんだもん。
馬体の充実してるし落ち着いてるし。
だから、ダイワメジャーじゃなくてキングカメハメハからの馬単で勝負しちゃいました。
(思えばここまでの僕はしあわせだった。)
マークシートをしこしこと記入していると、ふとオッズが目に入った。
(僕はオッズは基本見ないのよ。予想が揺らぐから。)
キングカメハメハからハーツクライで30倍もつくのか。」
「こりゃおいしい。」
僕は、にへらにへらしながらマークシートに12-5と書き込んだ。
1000円と記入しようとした時それは起こった。
間違えて100円と記入してしまったのだ。
「なんだよタカツ、イージーミス。」と新しいマークシートに手を伸ばそうとしたとき心の声がささやきかけた。
「違うぞタカツ。これはミスなんかじゃない。神の啓示だ。
 オッズじゃない。自分の予想を信じろ。」
そうだ。
僕の予想では、マイネルマクロスの単騎逃げ。
先行馬は、強力な差し足を持つ後続を警戒してマイネルマクロスについていかずスローな流れになるんだ。
それで、一団になって、直線に入っての追い比べ。
先行馬、差馬共に足を残しているので、追い込みは届かないはずなんだよ。
だから、ハーツクライを外したんだ。
しまった。オッズにだまされてこんな完璧な展開論すら見失っていた。
結局、神の啓示のおかげで僕はハーツクライを切り捨てることができた。
もう一つの啓示が、14番キョウワスプレンダ
パドックを見た感じでは、G1二勝ぐらいしてそうな風格漂う出来の良さ。
迷わず、穴馬にご指名。
そして、運命のレースを迎えた。
スタートと同時に、マイネルマクロスが逃げる。
(おっ、予想通り。)
グングン他馬を引き離す。
(よし、誰も相手にしてない。)
1000メートルのラップが、57秒7。
(んっ?んっ?)
どえらいハイペース。
気づけば、縦長の展開。
(やばい。)
その時、人気の一角コスモバルクが向こう場面で仕掛けた。
(あっ、五十嵐バカ。へたくそ。)
それをみて仕掛け始める先行勢。
四コーナーを回る頃には、一団とは程遠い、いや、稀に見るバラけ方。
予想通り、キングカメハメハが抜け出した。
そして、外からハイアーゲーム。内、キョウハスプレンダ。
(来た!!)
馬単キングカメハメハからハイアーゲーム、三連複キング−キョウハ−ハイアーでダブルゲット。
大勝利。
13番人気のキョウハスプレンダを見つけるなんて、さすがタカツさんだよ。
(ホワット!?)
大外から、えらい足で追い込んでくる馬が。
ゴール前、キョウハスプレンダ、ハイアーゲームをあっさりかわしてしまった。
ゼッケン5番のハーツクライ
(あっ。)
それから僕は永遠に言葉を失った。
普通の世界だったら完全に引き際だよ。
だって、展開予想は大外れ、
パドック一押し穴馬は相変わらず4着、(これ仲間内では有名な話)
直感、ハーツクライを誤った取捨選択。
どれをとっても惨敗だもん。
雑草魂とかいってコスモバルクから買った、バカ共より完敗だよ。
あー、どうしようかなあ?
はぁー、どうなっていくんだろうこれから。
部屋の中は、レッドツェッペリンが大音量でなっている。
5月最後の日曜日。