ハットリ君

「空気を引き裂き飛ぶ手裏剣!火花を散らす忍者刀!」
なんじゃこりゃ。
これ忍者ハットリ君映画版の売り文句ですわ。
おいおい、えらいハードボイルドなハットリ君ですな。
こんなの、僕が子供まんが大会で愛したハットリ君じゃないぞ。
藤子F不二雄先生のあったかい空気じゃないよ。
藤子A不二雄のブラックな世界でもないし。
こりゃ、非漫画道的ですよ。
だいたい主演の香取君が、映画の見所を聞かれて、
「ホント、アクションやCGだけじゃないないんです。感動できるんですよ。」
ってなんじゃそりゃ。
ハットリ君=アクション、CGってイメージじゃないし。
現代社会に忍者がやってくるというナンセンスな設定で感動を求めますか?
つまり、香取君の言うことが本当だとすると、
大掛かりなアクション+人情ってことですね。
それスパイダーマンじゃん。
あー、ハットリ君がヒーローになっちゃったよ。
かなしいねえ。
あと、テーマ曲がラップバージョンになってるのもショックなのよ。
なんか、すごい中途半端にマッチョなアレンジが泣けてくる。
本当にスタイリッシュなヒーローになっちゃうのか。
もう、ヒーローはいいじゃん。
キャシャーンがやったから他はやらなくていいじゃない。