勤労感謝

今日は良く晴れた祝日でした。
みなさん、しあわせな一日を過ごしたでしょう。
それはいいことですよ。
僕は、暇だから近所のジャスコに行きました。
家族連れのお父さんが、ゲームコーナーのお菓子を落とすゲームに夢中でした。
ポッキーやらチョコレートが上に積み重ねられていてうまくいけば全部一気に落ちるという配置に心誘われたんでしょう。
何回もプレーしてました。
そんなに欲しけりゃ、買ったほうが安いよ。なんていうのは女の発想。
男には、プライドのをかけて戦わなければいけない時があるんだ。
このお父さんにとって、今がその戦いなんだ。
逃げる事が許されない、負けの決まった戦。
でも、一矢報いなければやめられない。
子供たちよ、お父さんの男の背中をしっかりと覚えておくんだぞ。
なんてことを思いながら、ずっと横で見てたんです。
ゴンという鈍い音が聞こえた、そしてお父さんは戦を終えた。
一気に落ちてくるお菓子。
うれしそうに袋に詰める子供たち。
よかった。ほんとうによかった。
お父さん、あんたは戦い抜いたよ。
子供たち、戦を終えた男のかっこよさと哀しさをしっかり見ておけ。
なんて感動してると、お父さんが僕にポッキーを二箱くれた。
ホワット?
しかも、ちょっと申し訳なさそうに渡してくるんだ。
あー、そう。そういうことね。
やりたがってたと思われてたんだね。
順番待ちをしてると思われてたんだね。
そんなに物欲しそうに見えたのか?
恥ずかしい。
いい歳して、知らない人からお菓子を恵まれてしまった。
やるせない。