ノータイトルノーライフ

部屋を掃除していたら6年前に書いたコントが出てきた。
まだぴちぴちのティーンだった僕の書いたコント。
青春の入り口に入ったばかりの僕は、どんなことを考えてたんだろう?
掃除の手を止めて読んでみた。


やばい。
やばすぎる。
危険な匂いがプンプンとする。


舞台は、とある家族の朝食のテーブル。
この親子にとっては重症患者の包帯についた血およびかさぶたを舐めるのが最高のグルメらしい。
親父は朝刊を読みながら息子は学校での出来事を母親に話しながら、テーブルに横たわる重症患者の包帯を解いて舐めている。
しばらくして息子が学校に登校する。
しかし、息子は家を出たところで車に轢かれてしまう。
救急車で運ばれる息子を心配そうに見守る母親。
その横で親父が息子の包帯についた血やかさぶたを舐めるのを想像してよだれをたらしてしまう。


なんじゃこのコント。
日常と非日常の共存。
美食の中に潜む狂気。
家族という社会単位の崩壊。


なにが言いたかったんだ18歳の僕。
どれであっても心配だ。
18歳の僕は精神を病んでいたのか?


多分誰か悪い友達にそそのかされて書いたんだわ。
あの子嫌って言えない子だったもん。