美容院

美容院はかなりの苦手スポットだ。
どうして苦手なのか昨日髪を切られながら考えた。


まずわかったのは、美容師との会話は苦痛だ。
向こうは当たり障りないことを聞いているつもりでも
当たり障りないところにたくさん爆弾を抱えている僕にとっては、嫌がらせとしか思えない。
大抵適当にウソをつくんだけど、ウソをつくのが面倒くさい。


と大げさに書いてみたけど、美容院が苦手な理由はもっと他にある。


それは鏡だ。
鏡に映る自分の顔だ。
へんてこりんなポンチョみたいなのを着せられて、
顔だけすっぽり出している自分の顔を凝視するのは結構つらい。
無表情の自分の顔を間近で見せられるんだもの。
自分の顔の嫌なところばっかりが見えてくる。
いや、もちろん嫌なところばかりの顔をしてるんだけどね。
美容師の冗談に愛想笑いをする自分の顔を見た時には鏡をカチ割ろうと思ったもん。


こうなると美容院でカットされてる途中ずっと目をつぶるか整形するしかない。