ダ・ヴィンチ・コード
僕は歴史ミステリーにめっぽう弱い。
オーパーツという言葉を聞いただけで血圧が上がる。
そんな僕だから今この状況でダ・ヴィンチ・コードに興味を持たないわけがない。
数年前単行本が出たときから密かに興味を持っていた。
そのころはインカ帝国に夢中だったから買わなかったけど。
文庫本が出て映画になって、これだけ騒がれたら
嫌でも歴史ミステリーファンの血が騒ぐ。
でも買うのがちょっと恥ずかしい。
ミーハーみたいじゃん。
でも読みたい。
でもミーハーだと思われるのは嫌だ。
本屋で悩む事数分。
入り口横に大量に平積みされているの本を手にすることにどうしても抵抗を感じる。
勇気を振り絞り羞恥心をかなぐり捨てて、ダ・ヴィンチ・コード上巻を手に取り一路レジに向かった。
店員となるべく目を合わさないようにして会計を済ませる。
お気に入りのスターバックスで気兼ねなく読めるように、ブックカバーをしてもらうようお願いした。
事件はそのとき起きた。
ブックカバー自体が、ダ・ヴィンチ・コードの柄だった。
隠せてないじゃん。
バレバレじゃん。
ブックカバーって汚れから守るためのものなの?
自意識過剰な人のためにあるものじゃないの?