プラタナスの葉は落ちて

やさしさはスピーカーから溢れ出す。


中学二年生のように音楽に救いを求める。


たいしたことのない人生だった。


でも個人的に山もあり谷もあり。


それでもやっぱりいつかくる明日はすばらしい一日だと信じている。


だから、だからこそ年端もいかない子どもが、人生に疲れたと言い残して自殺する現実を受け入れられたい。


僕は他人からみてどの辺をどんな感じで歩いてるんだろうか。


ただ笑って生きて困惑の表情で息を引き取りたい。


それはすごく贅沢な人生なのだろうか。


こんなこと考えるのも日記に書くのも二度と嫌だ。


だからどうか死なないで欲しい。


生きてりゃいつかいいことあるって信じ続ける浅はかさを持って欲しい。
やさしさがスピーカーからこぼれおちる。


あと少しだけ夜を長くできたらと、寝不足の大人たちがため息をもらす。
いつか必ずいいことがあるとは言えないけど、どうか死なないで。


笑って、泣いて、それでも生きて。