ケツ

ケツが切れた。
ものの見事にケツが切れてしまった。
高度に哲学的で文学的であると噂されているこの日記で、
いきなりケツが切れたなんて言い出すもんじゃないとはわかっているけど、
ケツが切れた。
しかも、このケツの切れ方がそんじゃそこらの切れ方じゃない。
近所に晩御飯を食べに行った帰り、ふとスーパーマーケットに寄ってみた。
買う気はないけど、適当に服売り場だとかおもちゃ売り場を物色していた。
そのとき来た。これは確実に来た。
しかもかなりの大物の予感。
急いでトイレに入って臨戦態勢を整えた。
感覚からいったらかなりのロングバトルになることがすぐわかった。
とりあえず力を入れてみる。
やばい。
想像以上にでかい。
力勝負を避けてテクニック勝負に切り替えるしかない。
強弱をつけて押し出す作戦。
さすがの強敵もこの必殺には勝てず。
徐々に相手が弱ってくるのが手に取るようにわかる。
そのとき衝撃の出来事が!!
誰かがトイレの電気を消したのだ。
突然の暗闇。
しかし、そんなことに動じている場合じゃない。
ここは、一気に相手をしとめるチャンス。
ダッダメだ。
相手に勝っちゃいかん。
この暗闇で勝ってしまったら、その後の勝利の儀式はどうしたらいいんだ。
暗闇の中じゃあ、ケツ拭いてもわからんだろうが。
ダメだ。ここは一次退却だ。
なんていってみても時すでに遅し。
臨戦態勢ばっちりのケツは言う事聞かず、見事に相手に勝利してしまった。
見事に僕のケツを切って。
その後?
ケツ拭いて、携帯の明かりで確認したんだよ。
悲しすぎるよ。
しかもトイレから出たら売り場の電気も消えていた。
完全に閉店作業してたもん。
あー、長便所が原因で最後の客になるってのはいいもんじゃない。