師走

気が付けば十二月。
もう、2004年も終わりですよ。
気づけば、この日記も2004年中書いてますよ。
すごいよこれは。
誰かの知的欲求、情報欲求を満たすわけでもなく。
巷では、どこぞの社長や半ば文化人タレント達が、「毎日忙しいのによく日記書けますね。」と驚かれる中、「毎日暇なのによく日記書けますね。」と“てめえ、毎日グーたらしてんのによく日記書くトピックスがあるな。”と驚かれる境遇にも関わらず。
ここまで書いてこられたのは、他でもない僕を産んでくれた母のおかげです。
そういえば、その母親の話なんだけど。
またうちの母がよくしゃべるんだ。
もう、月一くらいじゃないとしんどくなる感じなんだ。
しかも、世間話とかだったら楽なんだけど、堅い話をするんだ。
政治とか経済とか哲学だとか。
家族の会話じゃないもん。ディペートに近い。
だけどねえ、天然なんだよ。
粉茶がうまく作れないんだよ。
湯のみに粉末入れて、お湯入れて飲む。
この順番を間違えるんだ。
湯飲みにお湯入れて、その上に粉かけて、飲もうとするけど熱そうだからフーっと息を吹きかける、お湯の上の粉が舞い上がる。で単なる白湯を飲む。
必ず、このパターンを一回やるんだよ。
家族でたまに会った時に飯でもって話になると、回転寿司にいくんだ。
その店で、必ずやるんだよ。
しかも、動揺しないのよ。
なんだか小難しい話をしながら、一連の動作で粉を飛ばす。
なんだか小難しい話をしながら、テーブルにぶちまけた粉を拭く。
なんだか小難しい話をしながら、白湯を飲む。
すごいよ。
時には、繰り返すからね。
なんだか小難しい話をしながら、一連の動作で粉を飛ばす。
なんだか小難しい話をしながら、テーブルにぶちまけた粉を拭く。
なんだか小難しい話をしながら、粉を湯の上にかける。
なんだか小難しい話をしながら、フーっと息を吹きかけて粉を飛ばす。
話に集中しすぎてるんだよ。
で、この話を母に伝えたら、「まあ、私は芸術家タイプだから。」って言いやがるんだ。
憎いねえ。
回転寿司屋で息子相手に熱弁振るう芸術家なんてのは、憎いじゃないですか。
で、今日の日記はなんの話だっけか?
まあ、良く続いたてるなって話よ。
しかし、ここ数日の日記を読む限り、僕はあの両親の子だなあ。