服部 心護

「プロレスラー荒ぶる言霊」服部 心護 著 
財布の中にお札が二枚以上入っている人は、是非買ってもらいたい。
この本は、もうとにかくおもしろい。
内容は、プロレスラーの珍コメントを著者が茶化すというものもの。
ガッツ石松伝説のプロレス版といったらわかりやすいだろう。
しかし、おもしろさは段違い。
特にマサ斉藤のコメント群は、声を出して笑わずにはいられない。
超天然系のコメントなんだけど、ガッツみたいに狙ってる天然じゃないからいいんだよ。
笑えてさらにのほほんとできる。
しかも、プロレス初心者にも理解できるってんだからすごい。
なによりも素晴らしいのは、この本には愛がつまってるんだよ。
最近のプロレス本っていったら、八百長の内幕だとか、女子レスラーが売春してるだとか、あいつがチャンピオンになったのはマッチメーカーと寝たからだとか、プロレス愛のかけらすら感じられない。
そんな中、この本にはプロレスへの愛がびっしり詰まっている。
プロレス愛が詰まってる本が書けるのは、この人とターザン山本ぐらいだよ。
愛ゆえに厳しいターザン、愛に満ち溢れる服部、表現方法は違えどプロレス愛がその根底にあるんだよ。
ホントみんな読んで欲しい。