極み

今日は夕方から、フリスビーなるものに興じてしまった。
なかなかきれいに飛ばないプラスチックの円盤。
風に乗っていびつな飛び方をするプラスチックの円盤。
試行錯誤投げ方を工夫し、風の流れを読んで円盤の動きに対応する。
これが、意外とおもしろい。
暗くなって円盤が見えなくなるまで、童心に還って走り回っちゃいました。
ここまでは、楽しい一日だった。
恐怖は、帰りに立ち寄ったコンビニで起きた。
コンビニに入って、店内をうろついていた。
突然、上半身がぐらついた。
足元がおぼつかない。
地震だ。
確実に、足元がおぼつかない。
そう思ったとたん、「揺れてる」と声が出ていた。
店内にいる客が、その声を聞いて騒がしくなった。
地震か?」という声が聞こえる。
揺れの大きさを把握しようと、立ち止まった途端揺れがおさまった。
周りの客は、地震に気づかなかったようだ。
小さな地震ぐらいで、声を出してしまった。
赤面の極みだ。
一刻も早く、店を出よう。
そう思って、足を踏み出した。
再び、上半身が揺れた。
足元の地面が、ゆがんだような感じがした。
周りで、騒いでいる客はいない。
どうも地震じゃないようだ。
じゃあ、なんだ。
もう一歩足を踏み出してみた。
確かに揺れている。
あっ。
そう。
まさにそれ。
悲しいね。
悲しいよ。
フリスビーで足にきちゃってたんだよ。
フリスビーで下半身ふらふらになってたんだよ。
いつかするであろう老人性粗相をむかえるまでは、今日の出来事が最大の恥事だ。