夢の中では言えたのに
昨日の夜、夢を観た。
とてもロマンチックで甘い夢だった。
でもそれは、今の僕にとっては残酷でもある夢だった。
夢の中の僕は、今よりも少し肌の張りが良くて、
今よりもいろんなことを信じる事が出来た。
手を伸ばせばいつでも肩に手が届くと信じていた。
というのはもちろん夢で、
意味深な夢ほど意味のないことをもちろん僕は知っている。
でも、意味のないところに意思を持たせるのが、
人間の所業ではなかろうか。
そう、僕はここに高らかに宣言する。
僕は今日から生まれ変わる。
碌でもない僕から、やっぱり碌でもない僕へと。